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第14話 迎え灯篭を作った。祖母の魂が迷わないように遠くからも見えるように。

お盆が近い。
初盆が来る。
昨年、祖母が亡くなったので迎え灯籠を作った。

とてもお世話になった。
ワサビ漬けの作り方を教わったり、色んな話をした。
昨日のことのように思い出す。

迎え灯篭。
死者の魂を家へ迷わずに迎え入れるためのもの。
特別なお出迎えをする。

灯篭は祖父の話によると、この地方の風習らしい。
亡くなってから3年間。毎年お盆の時期に立てるそう。

道具

・長い木
・杉の枝
・縄
・滑車
・灯篭

長い木の先に、十字にするように杉の木を固定する。
灯篭用の滑車を取り付ける。
炎天下、ここまででもう汗だく。
でも、まだ始まったばかりだ。

8割完成

ここまでで、だいたい完成。
不思議と十字架みたいに見えるね。
キリスト教とは関係ないと思うけど。
いや、十字だとなんでもそう見えてしまってるだけかもしれない。

灯篭の作成

灯篭を作る。
木の枠組みに、透明のフィルムを張っていく。
6角形でなく、3角形の灯篭に。
今回は、電球の緑の色がよく見えるようにした。

完成

あとは、地面に立てるだけ。
正直、これが一番苦労した。

おじいさんと2人で持ち上げたのだけど、高さが10メートルくらいある。
これを力任せに持ち上げたものだから、普段使わない体は筋肉痛になりそう。

点灯

無事に灯篭に光が宿った。
迷わずに家まで来れるハズ!!

こういう風習は大切。
人が人を思って、何かをしてあげたい気持ちが人を動かし、
それが文化になって土地に染み込み残っていくんだ。

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