第39話 岩手県は雫石町の寒干し大根についてペッコお話します。

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岩手県は雫石町なら寒干し大根も簡単に作れるよってお話をします。

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こないだ偶然見かけた。
チラッと。あいつ。寒干し大根。

あいつ全然変わってないんだもん。
遠目でもす~ぐわかったよ。

寒い地域に生息してる寒干し大根。
ほんとさ~、気を抜くと至る所で干されてる。

平気で干されてる。
干されることが使命だって感じで。

干されることが名誉だぜって。

なんなら家の表札にしたって違和感ないんじゃん?
ためしに一筆書いてみなよ。

え?違和感ありまくり?マジで?

ほんとね~、みんな丁寧に干されてますよ。
なんなら
ぶつからないように、一本一本。

干した後は毎日見てる。
我が子のように。愛でるように。

大根を。
ノーガードで干されてる大根を。

するとね、たまにいなくなる子も出てくるわけ。
ある日急に。
突然のフェードアウト。

これはさ、
これはもうさ。

事件です。
事件でしかない。

いや、事件ですらない。

どうにも、なんらかの事件に巻き込まれたっぽい風な匂いがするんだよね。
その手口ったら過激派なワケ。

お腹のあたりから下がなくなってるやつとか。
存在そのものを抹消されてるやつとか。
たまにその体が家の屋根に引っかかってるを見ることもあった。

ん?なんの?大根の話だよ。

対して、ウチの大根さん。
ノーガード戦法で行く気満々。
気合は十分でございました。

よくよく見れば外側とか皮もない。
『ライフルも持たずに!?』って、ミサトさんが言ってるわけ。

そういう装い。
簡素な装い。

干されてる期間を、
オールシーズンをたった一個の戦法で立ち向かってる。

この雫石町の寒空の下で。
仲間たちと他の大根たちと。

僕が小耳にはさんだ話ですと、
「ウエストのあたりとかだいぶ細くなったよね~」
「でも胸は残ってる~♪」
つって切磋琢磨に脱水対決をしてたわけです。

ひがなひがな。
大根が。

それが突然のフェードアウト。
ん?そうそうまだ大根の話ね。

地面に落ちてる、なんらかのかけらとかカスとかみて思う。
誰が一体こんなことをしたのか。
なんのために?

おそらくは、犯人は黒っぽい恰好をしてる。
オールブラック。

おそらくは、集団行動が大好き。
けれど、仲間っぽいのを脅かすと違うのがガチで襲ってくるタイプだって思う。

だってさ~、
あいつ超頭いいもんね。

去年の秋くらいにさ、道路にいらっしゃったわけ。
鎮座しておられたわけ。

それを車のフロントガラス越しに見てるの。僕が。
フロントガラスからカラスを。
ガラス越しにカラスを。

これは、なんらかのクルミをおいてるんだなって。
人間様を馬車馬のように使って問題の解決を図ってる。

そんな雰囲気を醸し出してるワケですよ。
あのオールブラックが!!

でもね、僕も一筋縄じゃないわけ。

華麗なハンドリングでもって、そのクルミを避けるのさ。
マリオカートみたく。

なんとなく優越感。
あいつの視線を感じた。そういうの肌で感じるタイプだから。

「ごめんね~」つって。
「人間をナメたらアッカン~♪」つって。

したっけ、避けた先にあった。
クルミが。

なんなら今踏んだほうが、たった今避けたやつより大きかったと思う。
割ってしまった。
クルミを。

ほんと、抜け目ないよね。
その手腕に脱帽。

手腕というか勝ち誇ったクルミを挟んだそのくちばしに完敗。
そのくちばしに乾杯。

寒干し大根の作り方

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で、大根に戻す。
ある程度乾いたら、室内にいれてやってスライスするわけ。
「お背中流します~♪」つって。

専用のスライサーで?
ううん、キャベツとかのやつで。

そういうとこ、結構どうでもいい。
後日それが乾燥したらこうやって密封して終了。

なんらかのジップロックのような袋に入れておけば暫く持ちますので。
腐りはしませんので。

うん、そろそろこの文章をまとめてみたいと思う。
満を期して。
一気呵成に。

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①大根の皮を縦半分に切って適当な大きさにして、剥いて箸がとおる柔らかさに煮たら冷水に2日間さらす。
②大根に穴をあけて紐を通して外に干すだけ。(途中でスライサーで細くして干してもいい)
③カラカラになったらジプロック的な何かに入れておく。

ね?、簡単でしょ?

オッケー、雫石町に来た2016年今季最強の寒波さんに僕がたった1時間で4回も転ばせられた話聞いとく?

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第39話 岩手県は雫石町の寒干し大根についてペッコお話します。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 風来坊 より:

    寒大根は出稼ぎの父親あてに毎年祖母が送ってくれました。自家製味噌や寒豆腐も。
    ガキの頃は解らなかった素材感にいま懐古しています。
    ブツブツで濁った味噌汁とか、スカスカで味のない寒大根とか、ちんちんに毛の生えない頃は苦手で。
    でも自炊する今はそれを知れるかなって。
    でももう手軽に入手出来ない寒大根は貴重だったなぁと思う。

  2. hirasawa_tsuyoshi より:

    コメントありがとうございます。
    寒干大根はどこででも作れるものじゃないんですよね、コメント読ませて頂きながら改めて思いました。
    寒さが水分を飛ばして乾燥させることが出来るというのは、北国ならではですね。
    子供の頃は僕もこういう素朴な味なものより、唐揚げとか肉とかが大好きでした。
    今、素朴なものが好みになってきてるのは、味ももちろんありますが、そこまでの人がかける手間だと思ってます。
    手間とは気持ちでもあると思いますし、なんでも効率的なことばかり重視して時短を目指して生産性が少ないものを好まない世の中になってきてるとも往々にして感じますが、自家製味噌も寒豆腐も寒干大根も作り手がいる限り僕は愛し続けたいと思います。
    機会がまたあれば風来坊さんにもお届けしたいと思いますのでもしこのコメントに気づいたときはお声おかけくださいませ。
    TwitterのDMでも結構でございます。
    重ねてこの記事にお目を通して頂いたこと、コメント頂いたこに感謝いたします。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します^^

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